KURSレポート
KURSや仲間の活動情報をタイムリーに。
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2019.09.24
KURSの動きと目的を再確認ののち、講義がスタート
開催当日は、日曜日の貴重な時間帯にもかかわらず、100名を超えるドライバーが受講した。
講習の前には、KURS副議長 本多裕重氏が挨拶。開催にご協力いただいた西日本建設関連オーナー会の菅生会長、大阪広域生コンクリート協同組合の理事長でオーナー会の木村顧問、そして大阪広域輸送協同組合の浦野理事長への感謝の言葉を述べ、改めてKURS発足から専業労供の皆さんとのタッグ、オーナー会との新たな労使関係構築へ向けての協議の継続、生コン業界広報誌「結」の発行からWeb化など、KURSのこれまでの動きと目的などを、改めて紹介した。
その後は講習内容の2つのテーマについて、「テーマ1では、現在の生コン品質は、耐震強化など阪神淡路大震災をはじめとする災害への対応、また近年多発する夏季の高温多湿環境への対応を、そしてテーマ2では、プラントからミキサー車を運転して公道を経由し、建設現場まで安全運行するための心構えを共有出来るよう、本日参加された皆様のスキルアップを願います」と締めくくり、講師にマイクを託した。
講義では、栗延正成氏(大阪広域生コンクリート協同組合・技術部長)による『生コンクリートの基礎知識』と、富永均氏(大阪広域輸送協同組合・事務局長)による『ミキサー車の乗務における安全対策』だ。前回と同じKURS発行のテキストをベースにしているため、内容的には特に変わるところはないが、講師お2人の思いや経験・知識を交えながらのお話は、参加者にも響いたのではないだろうか。
また講演後には栗延氏から、現在、大阪広域協組が研究開発を行っている「ナビゲーションシステム(仮称)」の話題を提供、生コン運搬の未来を垣間見ることで、参加者の期待を大いに高めてくれた。
最後はKURS事務局次長の寺岡正幸氏によって、協賛をいただいた各団体や協組へのお礼が述べられた後、「今回の講習会は、前回の200名規模の講習会でも、まだ全員受講しきれていないというとで、ほぼ同内容で開催しました。今後は、多方面の方々を講師にお招きし、新しいコンテンツ(内容・目次)で、業界に誇れる生コンドライバーを養成すべく、開催していきたいと考えています。
この講習会の主催は、労働組合です。これまで労組は、生コンを運んで排出し、時間が来れば終了。賃金や労働条件は力ずくで奪い取る。という考え方でしたが、今はもうそういう時代ではありません。付加価値のある労働力を提供し、その引き換えに賃金や労働条件を求めて交渉していきます。KURSや労供連絡協議会は、11団体・1000人以上の組合員が結集する大きな力です。毎月会議も開催し、労働者のため業界のために、新しいことをしていこうと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。」と、挨拶。講習会だけでなく、労組や労働者の、これから目指すべき方向を示してくれた。
講師方々の言葉に、主催者側の挨拶に、熱心に耳を傾けるドライバーの皆さんの姿に感心しつつ、長時間に及ぶ講義は終了した。今後も開かれる新しいコンテンツ(内容・目次)にも、大いに期待したい。