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近畿生コン関連協議会

[続]偽装労組

偽りの連鎖が、今はじまる。

偽りの連鎖が、今はじまる。

  1. 号外!<中労委>が、連帯ユニオンの要求を<実質・全面棄却>

2024.04.04

号外!<中労委>が、連帯ユニオンの要求を<実質・全面棄却>

厚生労働省の外局である中央労働委員会(東京都港区。以下、<中労委>)第二部会が、2024年3月27日に行ったプレス発表(命令書の交付は同月26日)によると、大阪広域生コンクリート協同組合(以下、広域協組)に加盟する、<ナニワ生コン(株)>およびその関連会社である<浪速建資産業(株)>(両社は以下、会社側)と、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(以下、連帯ユニオン関生支部)が、組合員らの懲戒解雇および組合事務所の閉鎖・明け渡しについて争っていた事案で、<中労委>は、初審の大阪府労働委員会(大阪市中央区。以下、大労委)の出した命令を、ほぼ全面的に棄却した。

以下に、その内容を解説する。

<中労委>が<連帯ユニオン>の主張を覆し<実質・全面棄却>

この事案は、浪速建資産業が<連帯ユニオン関生支部>の組合員を懲戒解雇したこと、またナニワ生コンが、<連帯ユニオン関生支部>の組合事務所の明け渡しおよび閉鎖したことなどに対し、<連帯ユニオン関生支部>側が不当労働行為だと<大労委>に救済を求め、初審では<連帯ユニオン関生支部>の主張が認められていた事案だ。

しかし、浪速建資産業およびナニワ生コン(以下、会社側)は、この命令を不服として、<中労委>に対しそれぞれ再審査を要求。今回の再審査の結果では、会社側の要求を大筋で認め、<実質・全面棄却>となったものだ。

会社側の主張が棄却されたのは、主な争点ではない団交拒否のみ

<実質>としたのは、事案の一部で<連帯ユニオン関生支部>側が求めた団体交渉(以下、団交)を、会社側が拒否していたからだ。

<中労委>のプレスリリース文書を細かく見ると、会社側が<連帯ユニオン関生支部>の求める団体交渉を拒否していたことについては、労組法(労働組合法)第7条第2号の団交拒否に該当するとして、一部、会社側の主張が棄却されている。しかしこの点については、これまでの<連帯ユニオン関生支部>の、反社会的なやり方からして、たとえ会社側が団交を受け入れたとしても、まともな交渉にはならないだろうことは暗に想像できる。団交は正当な理由なく拒むことはできず、会社側の主張を棄却されても仕方がない面はあるが、会社側が受け入れなかった事情も、心情的には理解できる。またリリース文書の冒頭にある、枠線で強調された<命令のポイント>に、この点について特に記載がないことからも、団交拒否が主な争点(ポイント)ではないことが、誰の目から見ても明白だ。

<組合員らを懲戒解雇したことには合理的理由>がある、と<中労委>

今回、<中労委>が出した命令のポイントは次の通りだ。

❶<連帯ユニオン関生支部>組合員らを懲戒解雇したことに対する救済部分の取り消し(つまり会社側が組合員らを懲戒解雇したことは正当)。そしてもうひとつは➋<連帯ユニオン関生支部>組合事務所の明け渡し・閉鎖に対する救済申立ての棄却(つまり会社側が、組合事務所の明け渡し・閉鎖を主張したことは正当)という点だ。

最も重要な<懲戒解雇>に対する救済棄却について言うと、その理由はプレスリリース文書の<命令のポイント>に書かれた内容に尽きる。改めて以下に引用すると、<組合員らが、自社と同じ業界の企業に対する威力業務妨害の疑いで逮捕・勾留されたこと等を踏まえれば、組合員らを懲戒解雇したことには合理的理由があり、不当労働行為には当たらない(以上、<中労委>プレスリリース文書より)>ということ。つまり、いかに労働組合員と言えども、威力業務妨害の疑いで逮捕・勾留されたら<懲戒解雇>されても仕方がないということだ。

<連帯ユニオン>は、羊(労働組合)の皮をかぶった狼(反社会的勢力)

厚生労働省ホームページによると、労働委員会とは、<労働者が団結することを擁護し、労働関係の公正な調整を図ることを目的として、労働組合法に基づき設置された機関(以上、抜粋)>とある。平たく言えば、一般的に労組寄りの判断となることが多い労働委員会の決定だが、そのなかの上位組織<中労委>が、初審である<大労委>の決定をひるがえして、ほぼ企業側の主張を認め、<連帯ユニオン関生支部>の言い分をほぼ却(しりぞ)けたことは、広域協組加盟社と関連会社側の<快挙>だと言える。

今回の<中労委>の判断からも、<連帯ユニオン関生支部>が真っ当な労働組合ではなく、労働組合の名を騙(かた)った<偽装労組>だということが、誰が見ても分かるのではないだろうか。

<連帯ユニオン関生支部>は、自分たちの言い分について、労働委員会を利用して認めさせようとしたが、逆に自分たちの反社会性を見抜かれる形となった。<連帯ユニオン関生支部>は、羊(労働組合)の皮をかぶった狼(反社会的勢力)、つまり真っ当な労働組合ではなく、労組の名を騙った<偽装労組>だということを、白日のもとに晒したようなものだ。

今回の<中労委>の判断は、公平な視点での審査・命令

<連帯ユニオン関生支部>がよく使う、<労働組合に対する弾圧>という言葉に惑わされ、彼らの<反社会性>に目をつむり、<連帯ユニオン関生支部>側に立つ著名人や知識人、一部マスメディア、SNS等が、一方的・偏向的な報道を行うことが多いなか、今回の<中労委>の判断は、公平な視点での審査・命令であり、画期的な快挙だと言える。

詳しくは、下記のプレスリリース文書をご覧いただきたい。

■関連ページ
●新設ページ『偽装労組 ザ・ムービー』
●独占連載『偽装労組』
●続『偽装労組』

2024年3月27日に<中労委>が発表した、プレスリリース文書。 2024年3月27日に<中労委>が発表した、プレスリリース文書。 2024年3月27日に<中労委>が発表した、プレスリリース文書。

2024年3月27日に<中労委>が発表した、プレスリリース文書。

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