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近畿生コン関連協議会

[続]偽装労組

偽りの連鎖が、今はじまる。

偽りの連鎖が、今はじまる。

  1. 衝撃!武委員長解任劇とその背景<1>

2021.11.29

衝撃!武委員長解任劇とその背景<1>

「続」偽装労組

驚愕!!武委員長解任ニュース

「武委員長が解任された」―こんな驚愕のニュースが関西の生コン業界に飛び交ったのは、2021年10月10日夜のことだった。50年間にわたり、生コン業界のドンとして君臨してきた武建一・全日本建設運輸連帯労働組合(全日建=連帯ユニオン)関西地区生コン支部(大阪市西区、以下関生支部)委員長が、同日開催された関生支部第57回定期大会で、委員長を退任、一組合員となったと言うのだ。全日建(東京都台東区)の、<関西生コン弾圧事件ニュースNO. 60 2021年10月10日>が伝える<関西支部第57回定期大会>によると、「湯川裕司・新委員長を選出 次の10年を見すえた世代交代を実現」との見出しで、定期大会の模様をこう伝えている。

新執行委員長に湯川裕司被告

10月10日、関西地区生コン支部は第57回定期大会を大阪市内で開催。新たな執行委員長に湯川裕司さん(前副委員長)を選出した。世代交代は数年前からの課題。昨年の定期大会以降、執行委員会、中央委員会など機関会議で議論を重ね、今回の役員選挙で実現したもの。湯川新委員長は、新執行部を代表して、「この弾圧をなにがなんでも乗り越え、勝利していかなければならない。なにがあっても前を向いて進んでいく」と決意を披歴した。湯川委員長は48歳。<関西生コン事件>では8回逮捕され、664日も長期勾留されたのち、2020年6月4日に保釈された。なお、世代交代にともなって、新執行部の書記長には、細野直也さん(40歳)が選出された。

<新三役>

執行委員長 湯川裕司 (新任)
副執行委員長 坂田冬樹 (再任)
七牟礼時夫 (再任)
武 洋一 (再任)
書記長 細野直也 (新任)

<勇退>ではなかった

大会報告では、武前委員長は<勇退>と報告されているが、一方で武前委員長は、新執行部を<告発>する文書を出すなど、<勇退>とは程遠い新執行部の選出だったようだ。この<告発>文書に反論する新執行部の文書も出るなど、これまで関生運動にかかわってきた労組や団体を巻き込んで新たな紛争も起きかねない情勢になっているのだ。

定期大会翌日の2021年10月11日、管理職ユニオン・関西(大阪市北区)の仲村実書記長が、<皆さんへ>と題する文書を発表した。文書にはこう記されている。「関生武建一さんからの報告です。昨日10日の関西支部大会で『委員長挨拶発言の途中で中断され、取り囲まれ会場から追い出された』とのことです。委員長挨拶文書と武さんの声明を資料として、下記に掲載します」。

委員長挨拶は後日、紹介するとして、新執行部が言うように、武前委員長は仲村氏の文面通りであれば<勇退>ではなかったようだ。

今回は、武前委員長の<声明>についてその全文を紹介する。

武前委員長の<声明>

<声明>

一組合員として関生再生に奮闘します。

私は、本年10月10日、第57回定期大会に於いて、関西地区生コン支部の執行委員長を辞任致しました。権力による弾圧の怖さは、強権的・暴力的な逮捕や投獄にのみあるのではありません。内部から腐敗させ、立ち腐らせる、そこに権力の怖さがあります。残念ながら関西生コン支部も例外ではありませんでした。

今、関生支部は「関生を語る資格のない者が関生を乗っ取っている」事態が進行しています。その経過と結果については、10月10日、私が退陣を表明した「委員長挨拶」で述べましたので、ここでは繰り返しません。(「関西支部第57回、委員長挨拶」参照)

ただただ、自分自身の至らざるを猛省し、関西支部を支えていただている多くの皆様に心からお詫びしなければなりません。このことをバネに、関生再生をあらためてここに誓うものです。

関生支部に起こっている問題の本質は、第一に我々に対する大弾圧・大規模な不当労働行為による関西支部解体攻撃、第二は国家権力・資本の右派分子の取り込みとこれをテコとした組合への組織介入、第三にそれによりストライキの否定や産業別労働運動路線の変更と組合の変質と屈服の画策があります。

こうした事態が進行するならば、日本に於ける産業別労働組合運動が消滅し、日本の原則的階級的労働運動が大きく後退し、大資本の収奪にあえぐ中小企業と労働組合との協働による日本の産業構造の民主化運動が挫折に追い込まれるは(原文のまま)必至です。また、全国に広がっている弾圧反対、関生支援の運動の瓦解につながることを恐れます。

私は、関生の階級的な産業別労働運動を潰すことは許しません。敵に屈服して奴隷の道を歩むことを拒否します。

56年間の関生支部の闘いの中で、志半ばで倒れた多くの同志がいます。私とともにこれからのいばらの道を歩んでくださるたくさんの同志がいます。

これから同志とともに全ての役職を受けることなく、一労働者、一組合員として、産業別労働運動の志を高く掲げ、関生再生のため、関生労働運動の闘いを最初の一歩から歩み直します。全力を尽くすことをここに誓います。

2021年10月10日

武建一(連帯労組関西生コン支部前委員長)
連絡先 〒533-0032
         大阪市東淀川区淡路3-6―31
         協同会館・アソシエ3F

後日、<挨拶文>を紹介するが、この<声明>で言う、腐敗とは自らが歩いてきた道だ。まさに天に唾するとはこのことを言うのだろう。次回も引き続き、<衝撃!武委員長解任劇とその背景>をレポートする。

「湯川裕司・新委員長を選出」を伝える<関西生コン弾圧事件ニュース NO.60 2021年10月10日>

「湯川裕司・新委員長を選出」を伝える<関西生コン弾圧事件ニュース NO.60 2021年10月10日>。

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