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動画で観る独占連載「偽装労組」

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  1. 連帯ユニオン関西生コン支部による湖東協組事件

2024.06.27

連帯ユニオン関西生コン支部による湖東協組事件

2024年6月17日、連帯ユニオン関生支部に対する京都3事件の論告・求刑が京都地裁で行われ、京都地検は武建一(前)委員長と湯川裕司(現)委員長に対し、両名共に懲役10年を求刑した。
関生支部の京都3事件とは、2014年の生コン輸送会社ベストライナーに対する恐喝事件、2016年の近畿生コンに対する恐喝事件、2017年の村田建材(通称:加茂生コン)に対する強要未遂事件である。
次回は9月12日に弁護側最終弁論が行われる。

この動画では、連帯ユニオン関生支部が京都3事件と同じような恐喝・脅迫行為を滋賀県で行った、湖東協組事件のてん末を紹介する。

2017年、(株)フジタは、(株)チェリオコーポレンションの第2期工事として、倉庫棟の建設工事を予定していた。
生コンの仕入先は、第1期工事と同じく、連帯ユニオン関西生コン支部とは関係がなく、価格の安いダイセイ(株)を予定していた。
そんな中、連帯ユニオン関西生コン支部と関係がある湖東協組は、第1期工事の生コン供給契約を獲得できなかったことに危機感を募らせ、運営委員長の朝夷健治被告、副理事長の北川義博被告、理事長の奥宗樹被告の3人は、なんとしても第2期工事の契約を取ろうと、2016年末、武建一(前)委員長にこれを依頼した。

2017年3月頃に行われた湖東協組と関生支部との情報交換の場で、北川被告から2期工事の生コン供給契約の獲得は難しいとの報告を受けた城野被告は、北川被告に対して(株)フジタ施工現場の生コン供給の調達をしていたフジタグループの藤田商事(株)大阪支店に赴き、契約締結を要求すること、もし契約を断れば大変なことになる旨を伝えるよう指示した。まさに脅迫行為の指示である。

2017年3月10日、北川被告らは藤田商事(株)大阪支店を訪れ、「(株)チェリオコーポレーション」の第2期工事の生コン供給契約の締結を要求したが、藤田商事(株)大阪支店長から断られたため、関生支部からの指示通り「大変なことになりますよ」などと脅した。
北川被告から報告をうけた執行委員である城野被告は、「自分らも動く」と伝え、同月21日及び同月22日、関生支部労組員が、2期工事現場を訪れ、嫌がらせ行為を行い、工事を妨害した。
このため、藤田商事大阪支店は、生コンの仕入れ先をダイセイから湖東協組に加盟する近江アサノコンクリートに変更することを検討せざるを得なくなった。
これを受け、藤田商事大阪支店長が近江アサノコンクリートに電話でこう尋ねた。
「近江アサノコンクリートと本件工事に係る契約締結をする代わりに関生支部による嫌がらせを止めさせることができますか」
近江アサノコンクリートは、湖東協組を介して、関生支部執行委員の城野正浩被告に確認。これに対して、城野被告は、こう答えた。
「(妨害を止めるためには)藤田商事大阪支店が本件工事に係る生コン供給契約を締結するとともに、フジタ大阪支店が関生支部の活動に賛同する旨の書面を作成することを要求しろ」
さらに、城野被告は、湖東協組に対して、こう指示した。
「再度、藤田商事大阪支店を訪問して契約締結を要求すること。もし、契約を断れば、滋賀だけではすまない、大阪でも何かあるかもしれないと言え」 この指示を受けた北川被告は、同年3月23日、藤田商事大阪支店を訪れ、行動に移す。
城野被告は、北川被告からその結果報告を受けると、「自分たち動く」などと言って、同月25日以降、関生支部労組員が倉庫棟工事現場で嫌がらせ行為に及んだ。

関生支部の犯罪行為はこれだけでは終わらない。
関生支部は、工事現場にポンプ車を供給していた(株)第一圧送(滋賀県草津市)の社長らに対し、「工事現場にはアウト(関生支部の意に沿わない)業者が生コンを納入しているので阻止したい」と述べ、ポンプ車の供給中止を要求した。
このため第一圧送はポンプ車の供給を止めることになる。

一方、城野被告は同月25日、フジタの親会社である大和ハウス工業を訪問し、同社職員に、フジタ施工の現場でコンプライアンス違反が繰り返されていると記載したビラを示した上、「ある団体がこのビラを明日、明後日にでも撒こうとしている。私が話をしにいくということで、ビラを撒くのを止めてもらっている。チェリオコーポレーションの倉庫工事の件について、フジタから生コン販売店に連絡するよう伝えてほしい。そうすればビラを撒かれなくてすむ」と伝えた。

このような嫌がらせ行為が散々行われたが、フジタが近江アサノコンクリートとの契約に応じることはなかったため、事件は未遂に終わった。
これが湖東協組事件のてん末である。

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