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KURS/結からのお知らせ
KURS/結からのお知らせ
2021.10.14
2021年10月10日、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(以下、関生支部)第57回定期大会が開催され、関生支部委員長武建一が、委員長の座を奪われるという事態が起こった。そして、これまで副委員長だった湯川裕司が委員長となり、副委員長に坂田冬樹、七牟禮時夫、武洋一、書記長に細野直哉の三役となったことが明らかにされた。
私たちは、関生支部で長期にわたり絶対的権力を握って君臨してきた武建一が、突然、委員長の座から引きずりおろされ、失脚したことに驚愕している。同大会報告では、「半世紀にわたり組織を牽いてきた武建一さんは今大会で勇退した」としているが、武建一委員長の挨拶もなく、会場には影も形もない。とても<勇退>とは思えない。私たちは、武建一を擁護するものでは断じてないが、このような屈辱的な仕打ちは、人道的・道義的にも許されるものではない。今後、関生支部内で、組織運営をめぐって争いが表面化してくるものと思われる。
関生支部を取り巻く、これまでの動きについて、簡単に振り返ると、2018年7月以降、滋賀・京都・大阪・和歌山など二府二県の警察・検察に、恐喝・強要、威力業務妨害等の容疑で、関生支部トップの武建一委員長をはじめ、関生支部幹部が次々と逮捕される事態が起こり、関生支部の<労働運動>に鋭いメスが入れられた。
一方、これまで関生支部の蛮行に手をこまねいていた関西の生コン関連業界は、2017年12月12日に強行された、宇部三菱セメント(株)大阪港サービスステーションなどへの<スト>と称する業務妨害行動を契機に、大阪広域生コンクリート協同組合(以下、大阪広域協)内に対策本部を設置し、暴力・利権、犯罪者集団とのたたかいに立ち上がった。
私たち近畿生コン関連協議会(以下、KURS)においても、関生支部の労組間共闘のルール逸脱、労使協定無視の労働組合運動にあるまじき横暴に対して、真っ向からたたかいを展開。大阪広域協対策本部、KURSの自覚的・攻勢的なたたかいによって、関生支部の暴力・利権、犯罪者集団という正体が白日のもとに暴かれた。
4年余りのたたかいで、大阪広域協を中心に和歌山・奈良・京都・滋賀の事業協同組合の結束が強化される一方で、関生支部の組織的崩壊が日を追うごとに明白となってきた。こうした最中での武建一失脚は、当然の帰結ともいえる。たとえ関生支部内での権力争いでトップが変わろうと、関生支部の組織的本質が変わるものではない。私たちKURSは、大阪広域協をはじめとする業界団体と共に、関生支部とは一切関わらないことを、改めて宣言する。
関生支部および武建一(一組合員)は、現在も続いている恐喝・強要事件等の控訴審(大阪高裁)、京都地裁での恐喝・強要事件公判などを抱えている。関生支部の新たな指導部のもとで、どのような訴訟指揮をしていくのか、自らの誤りを認めず、暴力と恫喝による集団支配にしがみつくなら、反社会的徒党へとますます孤立化を深め、組織の壊滅は免れない。KURSは「セメント生コン関連業界の改革に<偽装労組>はいらない」とする旺盛なとりくみを、引き続き展開していくことをここに表明する。
以上
2021年10月
近畿生コン関連協議会(KURS)