KURSレポート
KURSや仲間の活動情報をタイムリーに。
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2021.12.14
2021年12月4日、JAM西日本会館6階ホールに於いて、同年6月22日、享年81歳で逝去された、連合交通労連関西地方総支部・生コン産業労働組合(以下、生コン産労)顧問、故・岡本幹郎(おかもと みきろう)氏を<偲ぶ会>が行われた。
岡本氏は、生コン産労の顧問だけでなく、KURS(近畿生コン関連協議会)立ち上げの中心人物であり、初代KURS議長として、一般社団法人西日本建設関連オーナー会(以下、オーナー会)との関係構築、また業界の秩序確立に尽力した功労者である。
岡本氏が逝去されたのは今年6月、本来ならばもう少しはやく<偲ぶ会>を執り行うはずであったが、コロナ禍を考慮して緊急事態宣言が明けた、このたびの開催となった。
会場には生コン産労の執行部をはじめ、KURS、KLWS(クルーズ=関西労供労組協議会)の代表、また経営者側からは、大阪広域生コンクリート協同組合(以下、大阪広域協組)、オーナー会、加盟する企業経営者など、多くの生コン業界関係者が参列、岡本氏との思い出を偲んだ。
会場では、開会前から参列者それぞれの気持ちを込めた献花が行われたのち、生コン産労の木村敦豪副書記長の司会により、逝去された岡本氏への黙祷から<偲ぶ会>がはじまった。
はじめに、ありし日の岡本氏の姿をまとめたスライドショーが放映された。生コン産労に書記長(専従)として入られた若かりし日々の勇姿から、リラックスされたにこやかな表情、そしてKURS議長になられてからの総会や春闘でのシーンまで、懐かしい姿がスクリーンに映し出された。ひとり一人がそれぞれの記憶の中の岡本氏のを思い浮かべたに違いない。
なお生コン産労では、スライドショーの最後に、岡本氏に<永世名誉顧問>の称号を贈ったことを報告、長年の功労に対して敬意を表した。
はじめに、主催者である生コン産労の北小路敏樹執行委員長から、参列者に対するお礼の言葉と共に、岡本氏が生コン産労の書記長に就任されてからの歩みを振り返り、その功績を紹介した。
参列者代表としては、大阪広域協組の木村貴洋理事長が、同副理事長の地神秀治氏、岡本真二氏、大山正芳氏、そしてオーナー会の菅生行男会長(大阪広域協組副理事長兼務)の連名で、長年にわたる労働運動へのねぎらいの言葉と、連帯労組との決別を決断した岡本氏の勇気と決断力について称賛、「近畿地域の現在の生コン業界の発展があるのは、あなたのお陰です!」と、業界に対する寄与を力強く称え、あいさつを締めくくった。
続いてKURS事務局長の岡元貞道氏(全日本建設交運一般労働組合関西支部顧問兼務)からは、「お互いオカモト同志で、よくどちらが良いオカモトで、どちらが悪いオカモトか?と冗談を言い合ったけど、結局、憎まれっ子世に憚るということで自分が残り、岡本さんが良いオカモトになったという、残念な結果になってしまいました」と、参列者の気持ちを和ませながらも、連帯労組と袂を分けた際の決断、そしてKURSの立ち上げ、オーナー会との集団的労使関係の確立から、近畿地域の生コン業界の秩序確立に対する尽力などの功績を称えた。
最後は生コン産労書記長の寺岡正幸氏(KURS事務局次長兼務)から、岡本氏の足跡と思い出、そして「対話を大切にし、労使協調の路線を確立した、まさに生コン産労の中興の祖と言える存在」と、その一貫した姿勢を称えつつ参列者へのお礼の言葉を述べ、岡本氏の人柄のようにあたたかく、和やかな雰囲気のなか、<偲ぶ会>は散会となった。
会場には、散会のあとも花を手向ける人が続いたことは言うまでもない。
生コン産労では、岡本氏に対し<永世名誉顧問>の称号を贈り、長年の功労に対して敬意を表した。
KURSは、生前の岡本氏の功績に改めて敬意を表し、謹んでご冥福をお祈りすると共に、岡本氏の遺志を継ぎ、近畿地域の生コン業界のさらなる発展と労働者の処遇改善に向けて、一層の努力を続けていきたい。
<偲ぶ会>で流されたスライドショーは、下記のボタンからご覧いただける。
『結』編集委員会