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KURS/結からのお知らせ
KURS/結からのお知らせ
2018.06.25
この度、おかげさまで本誌を発刊することとなり、御協力頂いた関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。
私自身生コン業界で労使関係に四十年身を置いて、連帯労組と共闘した過去の大きな問題点は、労使の不均衡な力関係が存在したことです。
経営側から労働側に協力要請がある中で、連帯労組は、表面は運動論と言いながら、実質は業界を支配しようという意図が丸見えでした。表面は格好よく政策活動と言いつつ、それはカモフラージュでやっていることは全然違う。経営者は連帯の過去のやり方で怯えている。話し合いではありません。
そこで、昨年末のストライキ問題を機に共闘の解散、産労も近畿生コン関連協議会メンバーと一緒に連帯労組と決別したわけです。今回の一連の出来事で、我々は新たな当たり前の労働運動をやろうということで、三労組が一致し協議会を立ち上げました。旧来のやり方が当たり前と思ってはいけない、それに賛同する他の組織も合流しスタートしました。
こちらも権利放棄しているわけではないので当然主張はします。ただ、業界がそれに応えうる体制ができるまで時間をかけてやらなければいけません。協議会は協同組合の業務に協力する。しかし労使の対立点もありますから、話し合いを十分にする。以前のように力関係で問題解決しようということはしません。世の中も社会構造も変わる中、時代に即した対応を考えないといけない。その為に労働側ももっと勉強して力をつけていかねばならない。本当の意味での業界正常化には事業者の勉強も重要です。
シェアも需給バランスがあるわけで、永久保証ではありません。その中で見直しも必要です。
協組運営を正常にするには、セメントメーカーの業界正常化に向けたきちんとしたアドバイスが大事です。それで、売り手よし、買い手よし、働き手よしの三方よしになるのです。
本誌が新しい労使協調の取り組みの象徴として、皆様に末永く愛読される事を切に願います。